姉さんはイリヤさんの治療もむなしく助からなかった。

イリヤさんは短い寿命を迎えて、最後まで先輩の悪口を言いながら息を引き取ってしまった。

セイバーさん、ライダー、アサシンさんもついには消えてしまった。



そして私だけが残された。

いや、でも私は信じている先輩が帰ってくることを。

だから、私は待っている。

そう、先輩の家で。



そして、私の目の前ではまた桜が咲き誇ろうとしている。

先輩はきっと帰ってくる。

その気持ちはこの桜の花を……

























「へ〜、で、そしてシロウが帰ってきてハッピーエンドなの、サクラ?」

「サクラにとって私も邪魔者ですか?」

「ふむ、願望を形にするのは悪くないが、自分が消えてしまうというのは不快だな。」





……すみません、少し悲劇のヒロインを演じてみたかったのです。



赤き弓の戦


第18話 未来













「全く、時々黒くなるからサクラは目が離せないんだから。」



私はそう呟きながらちゃぶ台に座る。

テレビを付けてみると朝のワイドショーが始まっていた。

目の前に流れるニュースは平凡そのもの。



「平和ですね…」



そう言いながらゆっくりと茶をすする眼鏡をかけたクールビューティ。

サクラのサーヴァント、ライダーの普段の姿。

ホントにまったりという空気が流れ出している。

眼帯をつけて戦っていた張り詰めた空気は全く感じられない。



「まあ、悪いことではあるまい。」



そういいながら茶をすする長身の男。

作務衣に身を纏っているがこちらは私のサーヴァントのアサシンである。

こうやって二人のサーヴァントがお茶をすすっている事からして平和そのもであることは疑いない。



「朝ごはん、できましたよ。」



そこに現れたのはサクラ。

この家の主婦である。

その家庭料理はサーヴァントをも唸らせる。

こうして私たちの衛宮家での朝が始まる。

















聖杯戦争が終わり、本来ならサーヴァントは消える。

だが……今回は最初から最後までイレギュラーが続いた。

使われなかった魔力の所為か、アサシンとライダーは消えずに残った。

そして、私たちは衛宮家に住み始めたのだった。

元々大河の父が保証人となっていたこの家の持ち主は私に移されたのだ。

最初は私とアサシンの二人の生活だった。

だが世の中は貨幣経済。

働かざるもの食うべからず。

そこでアサシンが剣術の先生を始めたのだ。

それは衛宮家に道場があったことが幸いした。

こうやって、彼は二人分の食い扶持を稼ぎ始めたのだ。










そうこうしているうちにサクラは学園を卒業し、ライダーと共にこの家に引っ越してきた。

サクラは自分の祖父や兄を殺した罪の意識に、ずいぶん苛まれていた。

それを支え続けたのが…ライダー。

時にはサクラの母のように、時には姉のように接した彼女のおかげか、サクラは現在では黒い妄想を吐けるくらいまで回復したのだった。

そして、今。あの聖杯戦争から5年の歳月が流れた。















「で、アサシン。今日は道場は?」

「ああ、休みにさせてもらった。」

「そうですね、流石に今日のような日に道場を開くわけにはいかないですもんね。」



サクラは嬉しそうに笑顔を浮かべる。



「姉さんたちが帰ってくるんですから。」



さわやかな風が、私たちの周りを踊りながら通り抜ける。


再開のときは、もう、すぐそこに。


















「うう……腰が痛い。」

「だからマスター。エコノミーでなくビジネスにしようと言ったのです。」

「だって、お金かかるんだもん。」



失敗したなあと思いながら私は周りを見回した。

先ほどからバスの中から懐かしい風景を見ていたが、新都の移り変わりの速さをみて長い間海外にいた事を痛感する。

それはセイバーも同じだったのか、少し興味深そうに周りを見回していた。







結局、私は生き残った。

それはイリヤの迅速な治癒魔術のお陰。あれがなければ、到底こうやってピンピンしていられる筈もない。

そして、アサシンやライダーと共にセイバーもこの世界に留まった。

私にとって少し意外な出来事であった事は間違いない。

なぜなら、私はセイバーからの夢や独り言から彼女が国王としての自分の不甲斐なさを感じていた事を知っていたから。

彼女自身もイレギュラーな存在であり、死ぬ前にこの世界に呼び出されている。

だから一刻も早く次の世界に行くために留まる事を拒否すると思っていたのだ。

だけど、彼女は留まった。







私は今、倫敦の時計塔にいる。

始まりは今回の聖杯戦争の後始末に行ったこと。

協会から見てもトンデモナイ事態の連続だった戦争の尋問のために呼び出されたのだ。



そこで、宝石の翁ことキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグに目をつけられた事が全てを変える。

彼の取り成しで今回の戦争の件が不問となったばかりか、時計塔への留学が認められたのだった。

そして、私は倫敦で腕を磨いている。

悪友のルヴィアゼリッタと競い合いながらの生活も悪くはない。

ちなみにセイバーは私の付き人としてついて来ている。

セイバーの正体を知っているのは師父ゼルレッチと悪友ルヴィアゼリッタ、留学に来ていたこれまた悪友の一人シオン・エルトナム・アトラシアと…あと、一人だけ。

我ながらあまり交友関係を広げない結果としてこうなっているのだが、嬉しいのか悲しいのか。




色々思い出しながら歩いていると私たちは目的地についた。

そう、衛宮家に。



「やっと着きましたね、マスター。」

「全く、里帰りまで長いんだから…考え物よね。」



そういいながら門をくぐり玄関のドアを開ける。

何年たっても変化しない佇まいは、逆に自分が帰ってきたことを実感させてくれる。



「ただいまー。」



私が声をあげる。すると奥のふすまが開いて、ライダーが顔をだした。

しかし、まぁ…彼女は何故こうも綺麗なのか。

これがサーヴァントの魅力なのだろうか。



「おかりなさい、リン、セイバー。」

「ただいま、相変わらず綺麗ね、ライダー。」

「ただいまです、ライダー。貴女も健康そうでなによりです。」



そう言って再会を喜び合う私たち。

もはや、彼女とは敵同士だったとは、誰に言っても信じないだろうなぁ…



「おかえり、リン。」

「お帰りなさい、姉さん。」



居間の前でイリヤと桜が出迎えてくれる。



「ただいま、二人とも。桜、元気だった。」

「ええ、姉さんこそ元気そうで何よりです。」



そう言って桜は私に笑顔を向けてくれる。

その表情をみて私はいつも良かったと思う。

もしかしたら、私たちは今でも他人であったかもしれない。

ありえたかもしれない未来。

そんな二人だからだろう。

お互いにこうやって自分達を姉、妹として呼べる事が何よりも貴重な事だと改めて実感する。



「イリヤは体の方はどう?」

「お陰さまでばっちりよ。流石に封印指定された魔術師の作品ね。」



イリヤの『体』は長くない。それは事実だった。

だから、私は代わりとなりうる素体を作ることのできる人を探した。

そもそもこの私を救ったのがイリヤであるのなら、私がイリヤを救うのは当然。

遠坂家は他人に借りを作らない主義と言い聞かせて私は捜し歩き、ある魔術師を見つけた。

偶然にも日本にいた魔術師のその非常に分かりにくい住家。それを見つけられたのはセイバーの強運のお陰であった。流石は王様。

そして、交渉して、私の人生を聞いて非常に興味深いといいながら作ってくれた魔術師。

こうしてイリヤは新たな体を手に入れた。



「それにしても……普通に成長するはずの体なのに相変わらず昔のままなのね。」

「あら、凛がそれを言うかしら?」

「何よ?私の何処が成長してないのよ。」

「ん、言わなきゃわからない?」



そう言ってイリヤは、ニヤニヤ笑いながら私の一部を注視する。

ああ正直分かってるわよ。

少々、自分で言いつつも凹む。



「まあまあ、折角帰ってきたんですから。」



そういってとりなす妹(巨乳)。

さらに凹む。

ああ、神は何故姉妹にこうも差を与え賜うたのか。



「それにしても先輩、遅いですね……」



不意に桜がその一言をもらした。

その瞬間、私とイリヤの間に緊張が走る。

…どれだけ直視したくはない事実でも、知らせなければならない事はある…



「桜……貴方の先輩は――死んだのよ。」



そう、彼女の先輩は死んでしまった。

永遠に、桜の前に現れない…
























――話はさかのぼる






「……つぅ。」



ぼんやりとした意識が徐々に覚醒していく。

どうやら自分は眠っていたようだ。

うっすら目を開ける。



「姉さん!!」

「マスター!!」



耳元に響く二つの声。

目の前には二つの影がある。

自分のサーヴァントと学校での後輩。


何故、この2人は大声を上げているのか。

いや、そもそもこの2人の組み合わせなんだろう…。



そう考えた時だった。

不意に思い出す。

そう、私は――



「姉さん!!」



抱きついていてきた桜。その姿はかつての桜だった。

意識が途絶え途絶えの中だったため自信がなかった彼女の正気を改めて確認する。

私は――救うことができた。



私は胸に抱きつく、妹は嗚咽の声をあげている。

彼女は私のことを心配してくれていたようだ。

私は彼女の頭をそっと撫でてあげる。

そして、周りを少し確認してみる。

場所は柳洞寺の裏山の開けた場所だろうか。

そして隣にはセイバーの姿。

他には……



「全く、無茶をするわねトオサカリン。」



不意に前から声がかかる。

イリヤだった。

そこから少し離れた所にアサシンが、そして私の後ろで周りを警戒するように立っていたのがライダーだった。



「この連中だと…治癒魔術を使ってくれたのは貴女ね、イリヤスフィール。」

「まあね。こんな所で死なれたら目覚めが悪いからね。」

「そう……とりあえず礼を言っておくわ。…ありがとう。」

「ふ、ふん、別に感謝される事でもないわ。シロウが頼むからしただけよ。」



そういって横を向くイリヤの顔は少し赤かった。

なんとなく照れているイリヤを珍しいと思いながら、私は核心をつくことにした。



「それで……シロウは?」



するとイリヤは山の方向を向く。



「……まだ中です、マスター。」



そういって解説をしてくれるセイバー。

同時に胸で嗚咽の声を漏らしていた桜も顔をあげた。

心配そうに洞窟の入り口の方を向き、そして私の顔を見る。



「大丈夫よ。」



桜に言い聞かせるように、同時に自分にも言い聞かせるように私は呟く。

そう、彼は私と約束したんだ。



「帰ってくるって約束したんだから帰ってくるわ。リンとも私とも。」



イリヤはこちらを見ずに告げる。

どうやら私が気絶している間に、彼は姉か妹かの血縁の存在とも約束したようだ。



その時だった……轟音が響いたのは。

同時に洞窟が崩れ去り始める。

その光景に私たちはただ言葉を失うしかなかった。

脱力して座り込む、桜。

目を下へ向けるイリヤ。

そしてそれが――




































「誰が、どこで、死んだのだ? 遠坂凛。」

「決まってるわよ。桜の先輩である衛宮士郎よ。あの優しくて真っすぐだったエミヤシロウがね。」

「ほお……ではここにいるのは?」

「皮肉が多くて、性格が斜めに屈折してしまった衛宮士郎よ。」

「なるほどな。ちなみにこうなった一因は君にあると思うのだが?」

「ふん。そこが可愛くないのよ。で、いつ帰ってきたのよ?」

「ふむ。たった今だ。」



そう――私の後ろに一人の男が立っていた。

衛宮士郎が。

同時に桜とイリヤが笑顔で士郎を迎える。

そして、それに優しい微笑みで応える衛宮士郎。

この辺りはやっぱり変わっていなかった。





衛宮士郎は生き残った。

あの戦いのあと、彼も私やセイバーと共に、ロンドンに渡った。

私と違い、時計台に招かれたのではなくて私の主夫的存在としてついて行くと言ったはずなのだ。

その時、イリヤと桜とタイガーと一悶着あったのだがそれもいい思い出のはずだったのだ。



だが、ロンドンにおいて、こともあろうか彼はゼルレッチとルヴィアゼリッタという2人に気に入られるという快挙をやってのけてしまった。

ちなみにルヴィアゼリッタの元で彼は主夫から執事にグレードアップしてしまった。



その後、彼はこれまたシオンという変わった人材に気に入られ、あるウェールズの某お屋敷の執事をする事となってしまった。



衛宮士郎の中身である私としては、ずっとそばにいて欲しかったのだが…破格の給料には勝てなかった。

そう、遠坂の魔術の研究にはお金がかかるのだ。



最近では、その某家という『一歩外は、もう地獄』(本人がそう言う)の荒波の中で揉まれているらしい。その所為か性格が加速度的に悪くなり、日々生傷が増えているのだが。

一方で、正義の味方として世界を又に駆けるのも忘れない。

何か事件が起こると休職届けをその某家に出し、救いのためにひた走る。

                ジャスティス ・ バトラー
そのため闇の世界では魔術使いの執事 」として恐れられている。



まあどうでもいい話ではあるが――







「さて、俺も手伝おう。」

「え、でも先輩帰ってきたところじゃないですか…。」

「そんなことなど、別に構わない。それに興味あるだろう、ウェールズの食事が」

「あっ、はい。じゃあお願いします。」



まあ、でも根本は変わってない。

曲がりくねっても衛宮士郎は衛宮士郎だ。

そう思いながら私は外を見る。

4月の陽気。快晴。

そんな中、再び私は思い出す。

あの日のことを―――






















轟音と共に崩れ落ちる洞窟。

もはやダメか……そう誰もが思う光景。




だけど――



「大丈夫よ…約束したんだから。」



私は信じるんだ。

そうでなければ、許してあげない。

彼が帰ってくるといったんだから。 …約束、なのだから。



「姉さん……。」

「リン……。」

「マスター……。」



たとえこんなに絶望的な状況でも……




そして――何となく思い浮かぶのはあの女の顔。





「彼は本当に真っすぐだから……だからしっかり捕まえときなさいよ、遠坂凛。」




いけ好かないサーヴァント……そして私の一つの可能性。



でも、私であるなら――




唐突に、私の思考をさえぎったのは、飛び出してくる影だった。

咄嗟に臨戦態勢をとるライダー、セイバー、アサシン。



「待って!!」



それを私は声をあげて止める。

それで3人は攻撃の姿勢を解く。



そして、現れたのは――



「全く、出鱈目ね。この男は……。」



そういって肩のから気絶した彼――衛宮士郎を下ろすあの女。

アーチャーがいた。














「なるほどね……。単独行動のスキルか…。」

「まあ、まさかアンタがチェインズサ−ベル…いやチェインズソードを作らせると思ってなかったから誤算だったわ。」



そういって人を食ったような笑みを浮かべるアーチャー。

この笑顔が一番ムカつく。

だが、ふと優しい笑顔に変わった。それも、士郎を見ながら。



「でも、ま、それくらいでちょうどいいわ。傍にいるのが貴女なら、彼は同じ道を辿らない。」



そう言って彼女は少し思いを馳せる顔になる。



「前も言ったと思うけど……彼をしっかり捕まえておきなさい、遠坂凛。」



そういうアーチャーの顔には後悔の色が少し見える。

おそらく彼女は自分の人生を振り返っているのだろう。

だけど、彼女が未来の自分なら…



そんな表情は気に食わない。



「そうね。私は貴女と違うって所を見せてあげるわ。」



そう言って思いっきり皮肉をぶつけてやった。

予想通りとでも言うべきか、アーチャーは少し面食らった顔をする。

だが…



「ふっ……ふふふ。そうね、前向きである事が遠坂凛たる所以ね。」



彼女は嬉しそうに笑った。

そろそろ夜明け。

洞窟の崩壊する轟音は消え、静寂が辺りを支配している。



「さて、そろそろ行くわ。」



どこかに散歩に出かけるかのように軽く言うアーチャー。



「士郎に挨拶していかないの?」

「ええ……また会えただけでも十分だったしね。」

「貴女は残らないのですか?」



不意に口を挟んできたのはセイバーだった。



「…まぁね。第一、今でも契約が残ってる貴方達と違って私はフリーだから。それに…。」



そういってアーチャーは私を見た。



「彼女がいるから、士郎は大丈夫。」



そういってニヤリと笑う。

やっぱりこの笑顔はムカつく。



「セイバー、こんな事頼む柄じゃないかもしれないけど…士郎とこの世界の私の事お願いね。妙な所で抜けてるから。」

「なっ!!」

「わかりました。短い間とはいえ、背中を任せた貴女の頼み、この剣にかけて果たしてみせます。」



お願いねとアーチャーは言って再び私のほうを向く。

そしてまた優しい微笑を浮かべた。



「凛、貴女からあの馬鹿に伝えといて。“深く考え込まず突っ走れ”って」

「わかったわ。」



私は深く頷く。

すると彼女は嬉しそうに笑った。



「じゃあ、頑張ってね、遠坂凛。」

「ええ、貴女もね、トオサカリン。」



お互い笑い合う。

アーチャーの笑顔はすっきりとしたそれでいてとても綺麗な笑顔だった。

それは今の自分に浮かべる事が出来ない笑顔だろう。

彼女は一つの可能性。

もしかしたらなったかもしれない自分。

もうなれないであろう自分。





だけど――そんな自分が誇らしく思えた。














「おい、凛、何を呆けているんだ?」

「全く、失礼ね。本当に貴方性格が悪くなったんじゃない?」

「ふむ、そうかもしれんな。どうも現在の仕事先は過酷でな。さて、そんな場所に誰が送り込んでくれたのやら。」



ああ、全く憎らしくなったものだ。

だが、これはこれでありかなと思う自分がいるのも事実。

こうやって言い合いする事も悪くはない。



「準備はできたの?」

「ああ、細工は流々、あとは仕上げを御覧じろ、だな。」

「そう? じゃあ、楽しみにしてるわよ。」

「ああ、驚いて悔しがるのではないぞ。」



そんな事を言い合いながら私たちは外へと向かう。

すでに他の面々は外で待っている。



今日は4月の晴れた日曜日。

こうやって私たちが年に何回か集まるうちでも最大のイベントの日――花見が始まる。







私たちの前には果てしない未来が広がっている。

どの未来に進むのか、それは私たちの選択次第。

でも、明けない夜なんてない。 必ず先は開けるから。

だから、それを信じて私たちは前に進む。

それが先の知れたものであっても、もがいてでも進んで見せよう。

そうすれば未来は……動き出すから。








―Fin―


あとがき





「赤き弓の戦」にお付き合いいただきましてありがとうございました。



当初はもっと快速で飛ばし、普通に終わってるはずだったんですが、ほぼ一年近くかかってしまいました。

まったく己の技量の未熟さを噛み締める次第です。


しかし、この作品を連載し始めてから訪問される方や感想をくれる方が増え、思い出深い作品となりました。

思えば、この作品のお陰で少しは技量が上がったような気がします(あくまでも気だけですが



最終話に関しては士郎とアーチャーをどうするかで悩みました。

当初は士郎もいなくなってしまうという方向で考えていましたが、どうも流石にそれはと思い現行の形となりました。


あと、執事士郎のお話は“on the lock”さんの『執事さん』シリーズをちょこっとインスパイヤ(藁)をしてみました。

しかしながら、士郎の執事先は分かりますかな?





さて、今後ですが、Fate作品はしばらく休もうかと思います。

まあ停滞が著しく、これが初めて連載を終えることの出来た作品であるくらいですから。


ホロウをやって、なんかアイディアが浮かべば考えるかどうかというところです。






最後になりましたが、このような駄作を最後まで読んでいただいた皆様、感想を下さった皆さんありがとうございました。

この場を借りてお礼をもおう仕上げておきたいと思います。ありがとうございました。



2005 10 12  ろん





追記 2010年9月29日




ホームページの移転作業に伴い一部手を加えました。

まあ、気がつく人には気がつくかもしれませんが、特に17話に修正を。

こっちの方がよいかなあと思いましたので。

しかし5年前に作った作品にいまだに読者がいてくれるのがありがたい。

それがこのページを閉鎖しなかった理由です。

他の未完結作品もプロットを再び作り出していますので、そろそろ復活できればと考えています。



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